エアポートラウンジ

photo 矢野紀行(矢野写真事務所)

エアポートラウンジ
Airport lounge

大分空港旅客ターミナルビル内
設計:2012.02~06
施工:2012.07~08
ビジネスラウンジ内装
96㎡
設計監理:
意匠:塩塚隆生アトリエ
設備:河野設備設計室
施工:木戸産業

大分空港出発ロビー内のビジネスラウンジです。空間は、「大分」を抽象化した樹木と光で構成されます。「樹木」は、針葉樹合板を重ね合わせて強度を持たせた36本の枝型を円形に束ねてできています。「光」は、部屋の最も奥の「光の壁」で印象付けます。その向こうに屋外を感じる強い光で部屋の広がりをつくりだします。天井や壁に貼ったアルミの化粧板と、シルバー色のビニル織物カーペットの表面に光が写り込んで、室内全体に滲んでいきます。生の木を使った樹木とメタリックな光がコントラストをつくります。ロビーに面したファサードは、グラデーションフィルムを貼ったガラスです。緩く折れ曲がったガラス面には、ロビーの向こう側に広がる滑走路や海がパッチワーク状に写り込みます。ラウンジの奥の光の壁と合わさって重層的な空間をつくりだします。