photo YASHIRO PHOTO OFFICE
盆の棚
場所:大分県宇佐市安心院
設計:2020.10~2020.12
施工:2021.01~2021.03
構造:鉄骨造
規模:φ9.0mxH4.0m
施工:野村建設 南興
設計監理
意匠:塩塚隆生アトリエ
構造:白橋祐二
ラウンドアバウト(環状交差点)にたつ記念碑。かつては湖だった安心院(あじむ)盆地に映り込んでいただろう山々の鏡像から着想した。交差点の視認性確保の観点から、長さの異なるスチールのパイプを等間隔に吊り下げて、水面に揺らめく像のように、見る位置によって姿が変化するようにした。記念碑を中心に交差点を巡ると、視点の動きと同期するように像自体が動いてるようにも見える。一方、円形の格子状の棚からパイプが吊り下がる様は、安心院で栽培されているぶどう棚を抽象化した姿でもある。パイプの何本かは無垢材で地面にまで到達し、記念碑を支える支柱となっている。色彩は、安心院を構成する自然の要素をモチーフに、安心院の伝統文化である鏝絵のパステルカラーを使った。