photo 矢野紀行 (Nacasa & Partners Inc.,)
セレモニーホール
Ceremony hall
大分県大分市
設計:2006.12-2007.05
施工:2007.05-2007.09
結婚式場
RC造1階建
115m2
設計監理:
意匠:塩塚隆生アトリエ
構造:大賀成典
設備:河野設備設計室
施工:佐伯建設
披露宴会場に付随したチャペルの計画。
セレモニーホールは40人収容で、洞窟のようでかつ中心に向かって深い場所へ下降していくイメージの空間。対照的に待合いラウンジは明るく、記念写真撮影が可能なサイズの空間。というのが設計条件だった。これら演出のための要件をかたちにしながら、同時に隣接する既存の式場や庭など、まわりの環境との関係を計画する必要があった。
内部の中心に向かって回転する動線と、外部の庭や既存の式場を巻き込んでいくような形状を探っていく中で、カーブした壁面によって庭を抱え込む形状がかたちづくられた。
外壁は、ファンデーションのように白い顔料の入った疎水剤を吹き付けてまわりとの色調を調整した。ウエディングの華やかさとは対照的に、洞窟を持つ岩の塊のように、また中庭をかたちづくる土塁のように、プリミティブな建物の在り方を目指した。